セラ | 「もうしわけありません、ルックさま。 勝手なマネをしました。」 |
ルック | 「それはいいよ。 それよりも、準備をはじめてくれ。」 |
セラ | 「はい。」 |
ユーバー | 「それで、本当にゼクセン騎士団は 来るんだろうな。」 |
アルベルト | 「来ます。 ゼクセン騎士団によって長を殺されたと思っている リザードクランは休戦協定の場の騎士団に 攻撃をしかける。」 |
アルベルト | 「騎士団がわずかの手勢しか連れてきていないのは 調査済みだ。 彼らは、グラスランドで包囲され 孤立することになる。」 |
アルベルト | 「騎士団の軍師は副軍団長サロメ・ハラス。 その師であるジョアナの書である『軍記』を聖典としている彼なら、 このカラヤの村に攻撃をかけることで 包囲を解く策に至るさ。」 |
ユーバー | 「そううまくいくのか。」 |
アルベルト | 「現実は、常に数式のように 原因から結果へと美しく流れ続ける。 人がそれを信じられないのは、 人の限界ゆえの不幸だ。」 |
ルック | 「おまえならば、その限界を超えられると?」 |
アルベルト | 「歴史をあるべき姿に導くこと。 それが、シルバーバーグ家の悲願ですから。」 |
ユーバー | 「たしかに、ここまでは計算どおりのようだな。 来たぞ。」 |
ゼクセン騎士 | 「おまえたちは、何者だ!!! このありさまは・・・・・・・・・」 |
ユーバー | 「騎士の名乗りはしなくていいのかい? まぁ、関係のないことか。 おまえたちも、この村人と同じ”怒り”の触媒になるだけだ。」 |
ゼクセン騎士 | 「な、なんだと!!!!!」 |